東洋文化圏で暮らしている私たちは、互いの宇宙に対する考え方が似ていることに、たびたび驚かされる。マクロ宇宙とミクロ宇宙の同一性について、我々はよく似た想像をするようである。現代物理学ではマクロとミクロの世界の類似性に対し、ますます多くの関心が寄せられつつある。この著作は東洋哲学を土台とした、現代科学のあらゆる成果として、宇宙の姿を再解釈したものである。科学的観測量の比較を通して、マクロ宇宙とミクロ宇宙のあらゆる要素間には、10の30乗という比例定数が存在することを証明し、さらに、宇宙は10の30乗の定数を媒介にして、時間も空間も無限に重畳されるという“フラクタル宇宙論”を提唱、世に問うた作品である。

"塵の中の無限宇宙
増補版を出版するにあたって
はじめに
『塵の中の無限宇宙』出版にあたって
[第一章] 疑問の宇宙
ガリレオ・ガリレイ - 最初の革命家
遠ざかって行く銀河たち
見えているのは過去のみ
ビッグバンの勝利
私は懐疑論者
150億年の意味
太陽の運動
暗線の移動
目覚める人類
疑問の提起
[第2章] 宇宙の実体
巨人の世界、小人の世界
寂しい人々
海のストーリー
経典に込められた秘密
無限の宗教
無限宇宙の構造
フラクタル(Fractal)の世界
仏(ホトケ)の身長
比例の法則
大きなモノと小さなモノ
[第3章] 宇宙の秘密 - 空間に関して
人とホトケ
新秩序 - 比例定数 10^30
マクロ世界とミクロ世界
素粒子から分子まで
生命物質
組み合わせ
10倍の偏差
原子と銀河
原子核と銀河核
細胞と宇宙
繰り返される“10^30”
電子ベルトと極微粒子
分子と銀河群
残りの対応要素
空間の新秩序
[第4章] 宇宙の秘密 - 時間に関して
最後の革命
アイディアの重さ
時間の長さ
時間の原理
原子の回転周期の予測
見事的中した予測
回転周期の偏差
分子と局部銀河群の運動
幻想的な分子の世界
時間原理の再確認
アンドロメダの純粋運動
時間の新しい秩序
[第5章] 無限宇宙に向けて
過去の殻
新たな解釈
均一な速度
無限の哲学
[付録] 韓国 ・月刊朝鮮1994年3月号に掲載されたエッセイ
参考文献"